ウブロ来歴

1979年、ニヨンでイタリアの時計・宝石メーカービンダグループ(英語版)創業者一族のカルロ・クロッコ(Carlo Crocco )[1]により創立。翌1980年に従来はなかった金及びステンレスのケースと天然ゴムのラバーベルトとを組み合わせた腕時計「クラシック」でバーゼルデビュー[2]。当初スイスの時計業界からは異端扱いされたものの、イタリアのファッション界で受け入れられたのを皮切りにヨーロッパの王族などへ次第に支持を広げていく。なお、機械式時計より衝撃に強いという理由から当初のモデルはすべてクォーツ時計だった[2]。また、ラバーベルトはカット不可であり、客は店で複数用意されたベルトの中から自分の腕に合ったサイズのベルトを選ぶ必要があった(現在はバックルの改良により解消されている)。

しかし、コレクションが限られていたこと、機械式時計を避けていたことなどが災いして経営難に陥り、2004年にブランパンの再建を手掛けたジャン=クロード・ビバーがCEOに就任し、翌2005年から『フュージョン(融合)』のコンセプトの元、異なる素材を組み合わせた「ビッグ・バン」シリーズを発表、現在まで続く主力商品となる(この時初めて機械式時計を採用した)。2008年にクロッコはチャリティー活動に専念するためにLVMHに会社を売却[1]。2010年には自社製ムーブメントUNICOを開発。ビバーは2012年に会長に就任し、リカルド・グアダルーペがCEOに就任して現在に至る。さらに、第一作を発展継承させた薄型の「クラシック・フュージョン」(旧・「トラディション」)も主力の一つとなっている。

F1( – 2012年)、FIFAワールドカップ、UEFA EURO、ICCクリケット・ワールドカップの公式タイムキーパー、世界野球ソフトボール連盟のオフィシャルスポンサーなど、スポーツ大会を多く支援している。2014 FIFAワールドカップではウブロのロゴが入った腕時計をデザインした交代選手ボードが使用された。

2010年にはF1界のドン、バーニー・エクレストンを(それも強盗事件により同社の時計を奪われた直後で、右目に青あざが残る状態で)自社の広告に登場させ話題を呼んだ。

2011年からはフェラーリと提携し、コラボレーションモデルを発表している。

現在ではアイルトン・セナ、蜷川実花、荒井俊介、香川真司[8]、ウサイン・ボルト、ディエゴ・マラドーナ[10]らとのコラボレーション・モデルを発表している。2014年にはブランドアンバサダーとしてペレを起用している。